2007年7月18日水曜日

伊福部昭のCDを買う


ことし三月に行った伊福部さんの音楽祭が予告通りCD化されたので買ってきた。ところどころ、あれ?こんなだったっけ?な箇所があり、拍手にしても最後だけにしか入っていないので、やはり追(再)体験は高望みであったことを思い知る。ただこのCDに慣れる前に言っておくと、あのライブは確かに良かった。あの会場、あの場で不自然に感じたことは特に無かったし、どの曲も違和感無く聴いていた。これは自分の耳の悪さもやはりあるだろうが、しかしこうして良い印象の残っているライブの一回性を破壊されてできたCDが、その印象を下回ったとき(←臨場感、会場の雰囲気、音圧などは差し引いても)録音技術なるものが急に恨めしくなる。そしてこんな事を言ってる利己主義な自分にも。
伊福部昭の芸術9 伊福部昭音楽祭

2007年7月14日土曜日

うるしの道展/現代根付彫刻展@シブヤ西武


シブヤ西武のB館8階の美術画廊で、漆と根付彫刻の展示会兼即売会を同時に開催していたので観にいく。しかし土曜の夜の渋谷だってのに西武B館内には相変わらず人がいない。美術画廊なんてそれに輪をかけてである。まあ逆に言えばゆっくり見られるわけだが。

こうした百貨店の展示会というのは、殆どのばあい普通の人には買えないような代物を陳列しているので、妙なギスギス感が無くて良い。しかもオレみたいな見るからに金の無さそうなガキに対しては完全に放牧状態である。もちろん、触るなよ・壊すなよという目でジロジロ見てくる輩も時々いるが、大抵は訊けば普通に答えてくれるし、人のいい係員だと展示物を一つ々々懇切丁寧に教えてくれたりするのだ。そして今回もうれしい事に後者のパターンだった。

根付彫刻の作品は初めて見た。いやはや、こうして職人の技を目の当たりにするともう言葉が出ない。「どうぞ手にとって見てください」「え、いいんですか?!では…うわー細かいですねえ」「ええ」「うわーすげえなマジで…」会話ももうこんな程度である。

根付とは巾着袋などを着物の帯に紐で提げるときに使う留め具のようなもので、今で言うストラップ(係員さんの受け売り)に近い。饅頭根付や差根付(名前は今日知った)は見たことがあったが、こうした実用さを念頭には置いてない芸術作品としての根付は知らなかった。

しかし話によると国内より海外でのほうが人気も評価も高いらしく、かなりの数の根付が日本から流れてしまっているという。こうした事はとても残念だ。無論、自分もこれほど素晴らしい彫刻芸術を今まで知らなかったことは恥ずべきことである。

そして漆。これもまた尋常じゃない“黒”。光がどこまでも深く入ってくような、それでいて表面では反射もしている、不思議な黒。今回は輪島の漆であった。ほかの地域に比べ工程数が多く複雑との事である(だからより優れているという話ではない)。どう違うかは自分で調べ、実物を見るべきだろう。多分おれにゃ違いがわからんだろうが…それと漆は水を吸う、故に漆のお櫃に炊いたご飯をしばらく入れておくと、米がちょうど良い按配になり美味しくなるのだそうだ。鰻重などの重箱も本来はそうした目的で使われていたのに、最近は重箱に似せてプラスチック塗装された容器が多く使われていて残念だ。と説明してくれた人が嘆いていた。

この漆の話もそうだけど、今の時代似せて作られたものは身近に溢れていても、いざ本物(ここでは似せたものの元のモノという意)はなかなか使わないし、アクセスもしづらくなっている。だからこそ若いうちからなるべく多く、そうした“本物”に接するべきではないかと思う。
プラスチック塗装と漆を塗ったものの見分けもつかないなんて何か格好悪いしね。

ともかく展示数も多く、作品にも直に触ることができたので満足だった。

イベント情報
シブヤ西武

ps.写真は上記展示会とは関係ありません

2007年7月13日金曜日

庄田次郎 “WADO”@北千住ダンデライオン

音楽って楽しくて難しくて何より生ものなのだ。
この頃の甘ったれていた自分に、強烈なパンチを見舞ってくれた。
それも爆笑しながら。

このエネルギー、この責任感、この創造力、おれも手に入れちゃる。

庄田次郎 HP
Aleatoric HP~ WADOの情報も


庄田次郎"WADO"初CD「和童」発売記念ライブ!! part1

庄田次郎"WADO"初CD「和童」発売記念ライブ!! part2

2007年7月9日月曜日

おしゃれボウズ




シンプルがいいとか、潔くありたいとか、面倒くさいとか、究極の髪型だとか、結局そういう理由からボウズにするのだから、変に手を加えない方がいいに決まってる。実際、細工をして小粋におさまっているボウズ頭は見たことがない。芸術的な刈り込みに感心するくらい。上のブラピ様や、ドルガバの広告なんかを見ていると、身体で(筋肉で)陰影をつけるのが、実は最高におしゃれなんじゃないかと思わされるわけ。

2007年7月7日土曜日

No.1の鼻毛


アイコンの元ネタ。日本版Amazonで“鼻毛カッター”の商品ページをいくつか回覧すると、しばらく画面の左下に表示される。CDや本のページを見ていてもね。

鼻毛 トップ10 - Google
hair - Guinness World Records
鼻毛の世界記録はまだ調べられていない!チャンス!?

のうのう七夕コンサート@矢来能楽堂

のうのう七夕コンサート
~越天楽 - えてんらく~ 能と雅楽の競演

【番組】
-第一部 伝統と創造の響き-
能 謡と笛による『梅枝』
雅楽 春鶯囀「遊声・急声」
   朗詠「二星」より「一越調調子」へ

-第二部『越天楽』-
能『梅枝~越天楽』より祭囃子
雅楽『越天楽』


先日散歩途中に見つけた能楽堂で、能と雅楽の公演が行われるというので、友人を連れ立って観に行ってきた。

実際に中に入ったのは初めてで、能楽堂の入り口の前に観世さん家の玄関があることや、外からは想像もつかないような広さの立派な能舞台などに感動しっぱなしであった。国立能楽堂にはない趣深さもある。

演目は上記の通り、能と雅楽を交互に楽しめる内容だった。雅楽の演奏者は先週観に行った伶楽舎からの四人に能管の一噌幸弘さんが入ったり入らなかったりして、最高でも五人である。小編成の雅楽は聴いたことがなかったが、その分邦楽器それぞれの音色や響きの個性だったり、強さ・繊細さなどが、(席が舞台から近かったというのと相まって)今迄以上によく聴くことができた。能面と能装束を纏って行う演目は二部の能ひとつだけであり、それも抜粋という形であったが、これも短いために最初から最後まで集中して観ることができた。何とはなしに美しいな、と思えただけ若干の進歩か。

一噌幸弘さんはよくピットインに出ているようなので、名前は見たことがあった。今回は能に雅楽に大活躍で、特に最後の越天楽途中の独奏は、真横から観ていたのもあり、何かとてつもない敵に向かっていく猛虎の如き迫力があった。途中クラシカルになろうが(*)、お囃子風旋律の恐ろしい速弾きに移ろうが、それは全てが一噌さんの尋常ではない即興にまとめられ、その形相と共に強烈な印象として残る。これは即興主体の公演も観に行かねばなるまい。
(*)…途中でバッハのポロネーズ(管弦楽組曲第2番から)のフレーズも飛び出した。

話は変わって観世喜正氏監修のもと、謡と仕舞の稽古を9日から月2回のペースで開かれるそうである。全11回ずつでテキストも入れるとそれぞれだいたい3万円。これは悩む。両方で3万円だったら間違いなく申し込んでいたのに。学生としての本分も考えつつ、一晩悩むことにしよう。

ps.矢来能楽堂は本当に素晴らしいところなのでぜひ一度足を運んでみてほしいと思う。

ps2.七夕という事で神楽坂周辺は浴衣を着た女性が多かった。ただ連れの男といったらこちらはほとんどジーパンルックである。せっかくの彼女の心遣い・心意気を何で汲み取ってあげないのか、自分ひとりの格好に比べ、並んで歩く際の不釣合いさには関心は向かないのか。確かに彼女のドッキリだった場合もあるだろうが、男なら、というより日本人なら和装の一つくらい持っていてもいいんじゃないかと思う。

観世九皐会 かんぜこむ
isso_map (一噌幸弘氏HP)