2007年9月24日月曜日

マルセル・マルソー氏死去


 パントマイム界の巨匠として半世紀以上活躍を続けたフランスのマルセル・マルソーさんが22日亡くなった。84歳だった。AFP通信が23日、家族の話として伝えた。シルクハットに赤い花、白塗りの顔の道化師「ビップ」を作りだし、マイムの代名詞的なキャラクターとして定着させた。

 1923年、仏ストラスブール生まれ。46年、パリでパントマイム劇に出演、デビューした。47年にはビップを創作して上演。劇団も創設し、49年以降、日本を含む世界各地で公演を重ねた。主な作品に「パリ祭」(56年)などがある。

 「沈黙の詩人」、「パントマイムのチャプリン」とも呼ばれた。世界各地のアーティストに影響を与え、歌手マイケル・ジャクソンの「ムーンウオーク(月面歩行)」という振りのヒントになったとも言われる。パリ市の助成でマイム・スクールを開設したり、日本の歌舞伎俳優研修生にマイムの研修を行ったりするなど、若者の育成にも尽くした。

 ユダヤ人であることを隠すため、独ナチスの仏侵攻時に姓をマンゲルからマルソーに変えた。独占領軍に対するレジスタンスにも参加。父はナチスのアウシュビッツ強制収容所に送られ、そこで亡くなったという。

パントマイム界の巨匠、マルセル・マルソーさん死去~ asahi.com

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