2007年8月6日月曜日

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朝、ニコライ堂へお祈りの儀式を見に行く。老若男女人種も問わずいろんな人が参加していた。正教会=ギリシア正教らしく、そのためか東欧風(と勝手に思っているだけ)な美女もチラホラといらっしゃた。アーメン。

ただ一番印象的だったのは、突然外で鳴き出した一匹のセミの声だ。彼の声はその教会にいた、もしくはあった何物よりもずっと強烈な存在感を放っていた。聖歌隊の非常に素直なハーモニーも、果たして素直なのはセミの声の方じゃないかと考えさせられたほどである。

次は先日言っていた松岡正剛氏の講演会へ。テーマは読書術についてだ。細かいところまで丁寧に話してくれたが、要は“積み重ね”が今日の一番のキーワードであると思う。本屋ごとの特色であったり、同じ本屋でのイメチェンに気づくかどうかは日々の知識や情報の積み重ね。読書も毎度まっさらに接して唯々著者の流れに乗るだけ、ではなくて、他の本で得た視点やレンズを通して読んでみる事も、それはつまり積み重ねてこそ為し得る。本を作るにしても多くの人の手によって作られ、読書とはその積み重ねを逆側から紐解いていくことでもあると。クドイようだが、最後に言っていた『読書=』“閉ざされた(一人の)世界”を“共有しあえる空間”にする事もまたそれ無しには実現しないのである。

そんなことを今度はマスジドで考えてみようか。

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