「北の宿から」「UFO」など戦後歌謡史を彩る多くの名曲を送り出した作詞家・作家の阿久悠(あく・ゆう、本名深田公之=ふかだ・ひろゆき)さんが、1日午前5時29分、尿管がんのため東京都内の病院で死去した。70歳だった。葬儀は近親者で行い、後日「送る会」を開く予定。喪主は妻深田雄子(ゆうこ)さん。連絡先はオフィス・トゥー・ワン(03・3586・2661)。
哀感あふれる演歌からコミカルなポップスまで幅広く手がけた。「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)、「北の宿から」(都はるみ)、「勝手にしやがれ」(沢田研二)、「UFO」(ピンク・レディー)といった日本レコード大賞受賞曲など、生涯に作詞した曲は5千曲に及ぶ。
37年、兵庫県・淡路島生まれ。明治大文学部卒業後、広告会社で番組企画などを手がけた後の65年、フリーとなり作詞を中心に執筆活動に。
オーディション番組「スター誕生!」では企画、審査員を務め、同番組は桜田淳子、山口百恵、小泉今日子らを生み出した。また小説「瀬戸内少年野球団」は直木賞候補になり、映画化もされた。「『あゝ甲子園』君よ八月に熱くなれ」など高校野球への思いをこめた曲や、阪神大震災からの復興に向けた応援ソングも作った。
01年に腎臓がんの手術を受けた後も活動したが、今年7月上旬から入院していた。
(asahi.com)
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