2007年7月23日月曜日

7/23

コンサートの後、一緒に行った友人と昔ながらの喫茶店で話した。その中で宗教と理系に関する彼の興味深い考察を聞く。例えで出されたニュートン力学の盲信、そういえば今西錦司さんも生物学界にはダーウィンの進化論(自然淘汰説)の信捧者が多いと言っていた。また著書で「日進月歩のはげしい自然科学界において、その発表後一世紀以上も安泰であるなどということ自身が、じつに奇怪で仕方ない気がする」(『ダーウィン論』中央公論社)とも述べている。

理系なるものに属する学問は考え方も計算方法も大抵はツールとしてしか使わない。またそう割り切らないといつまでも進まないというのも確かにあるのだろう。しかし、だからこそ気づかぬ間に自明としてしまい、疑うことすらしなくなってしまう事柄が実は多いのではないか。つまりダーウィンの自然淘汰説やニュートン力学の(盲)信者になってしまうのではないか。ただ反動や反発をするという事ではなく、一度振り返って考えてみることがとても重要なことであり、また当たり前の事でもある。信仰とは神だけではない、もっと身近なものにも潜んでいるのだ。

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